2024/12/21

訪問看護のオンコールとは

訪問看護の看護師には、24時間緊急時の対応をするオンコールがあるのが特徴です。医療機関によってはオンコールのある職場もありますが、訪問看護のオンコールは利用者や家族から直接電話がかかってくるのが特徴です。ほとんどが電話対応ですが、場合によっては緊急訪問が必要になることもあります。オンコールは通常当番制です。当番の回数やかかってくる電話の本数、緊急訪問の回数などは訪問看護ステーションの規模や働く看護師の人数などによってまちまちです。一般的にはオンコール当番は月に4回~8回ですが、メインとサブの2人制を採用している職場では待機する日が増えます。緊急訪問は月1回程度です。待機場所は自宅がほとんどで、遠距離に住んでいる場合には看護ステーションの当直室での待機が義務づけられていることもあります。緊急対応といいながら、悩みごとの相談や薬の場所がわからなくなったなどの緊急性の低い電話がかかってくることも多数あります。精神疾患を抱えた患者などがいると必ず真夜中に起こされるなどといったケースもあるため、看護師が訪問看護を考えるなら夜間にオンコールや緊急訪問の対応をしたときの翌日の勤務について事前に確認することが大切です。緊急訪問の際は患者の病状の聞きとりをしたり、利用者や家族の相談にのり精神的なサポートを行います。終末期ケアの場合は、看とりケアやご遺体の処置をするエンゼルケアも行います。看護ステーションによってはオンコール研修を設けていたり、責任者がオンコールを担当している場合もあります。